感染症でお悩みの方に
長引く咳を訴える「呼吸器感染症」や、膀胱炎を含む「尿路感染症」、昔の表現では”性病”にあたる「性感染症」および皮膚の「できもの」を訴える方が多く受診しております。尿道の短い女性は、男性に比べ非常に「膀胱炎」になり易いのが現状です。また生殖年齢層である若い男女に、「クラミジア」や「淋病」になる率が高いようです。
女性の内分泌障害と更年期障害
女性の「内分泌障害」では、女性特有の臓器である「卵巣の機能障害」と「甲状腺の機能異常」が最も多くを占めております。判りやすい「生理不順」、「無月経」から、だるい、疲れる等の全身症状や、「うつ状態」などの精神症状まで多伎に渡つております。身体症状の優れない方は、是非お問い合わせ下さい。
「更年期障害」は、加齢により今まで全開状態だった卵巣機能が、急に機能低下し身体の種々臓器に急激な女性ホルモンレベルの不足を来たすことに起因する疾患です。ホルモンレベルの変動が激しい程、症状も著しい様です。全身の症状に対する対象療法と同時に内分泌的治療改善が必要です。女性の内分泌環境を十分理解した上での対応が必要と思われます。
不妊症や産婦人科でお悩みの方に
20年以上前、reproductive biology研究で有名な米国(フィラデルフィア)ベンシルバニア大学産婦人科学教室の故Mastoroiani主任教授の下で3年間指導を受けて以来ずつと不妊症と関わって参りました。
右の写真は、国際学会が東京で有った時、私の自宅前で撮つた写真です。左端が
Mastoroiani教授、右端が私、その左がDr.Wallach(元ジョンズホプキンス大学産婦人科主任教授)夫人です。この写真をカメラで撮っているのは、Wallach教授です。
受精卵の人工培養に私自身抵抗があるため体外受精は行つておりませんが、「不妊症」についてお悩みの方は、ご相談下さい。産婦人科全般に関することについても、何でも結構です。気軽に受診して下さい
子宮頸癌を疑われお悩みの方に
大分昔から“風俗や多くの女性と性的関係に有った男性と親しかった(性的に)女性は、子宮頸癌に罹りやすい“と言われていました。その原因は、何かの感染であろうと考えられましたが、ずっと明らかになりませんでした。数年前にもプレイボーイで有名な中年男優と恋愛結婚した若い女優さんが子宮頸癌を発病し治療を受け、大々的にマスコミに報道されたことをご記憶の方も多いと思います。
長い間ヘルペスウイルスが発ガンの原因と考えられた時期も有りましたが、「HPV」であることは、周知の事実です。子宮頸癌に続き胃癌でも感染症による発癌が指摘されています。HPVに対する現在話題の「子宮頚癌ワクチン」は、未感染者に有効ですが、既に感染した方には効果が期待できません。
癌の早期発見に「子宮頸膣部細胞診」が有効であり広く行われております。私は、細胞診専門医として長年この分野にたずさわって来ましたが、“正常“と"悪性"の間にある“グレィゾーン“、旧パパニコロウ分類でⅢa、Ⅲbと診断され経過観察中の患者様が予想以上に多いようです。細苗感染やHPV既感染が有力な原因の一つと考えられます。
この異型細胞グループの方々には、細胞診及び組織診による経時的経過観察が行われております。患者様と接しておりますと、精神的に相当ストレスをお持ちの方が、多いようです。無気力に悩むだけでなく、積極的にかかるエアーポケツト状態から自助努力により脱出を試みるべきです。当院では、病状に応じて積極的に状況改善のための治療を行っております。お悩みの方は、出来るだけ早く当院に御相談下さい。
妊娠中絶手術を必要とされる方に
現在ではこの手術件数は、非常に少なくなっておりますが、私が医師になりたての頃は、日本でも未だこの手術が多く行われており、臨時のアルバイトで病院に行くと、多くの人が順番を待って手術を受けている状況でした。視覚は使えないので、もつぱら手の感触で技を習得したものです。多分その頃の技術は、「ラミナリアテント」が有名であった如く、世界で最も優れた状態にあったと思います。しかし文献的には、わが国からこの分野に関する報告は非常に少ない状態です。国民性からこの分野の学問的議論を避ける傾向があるためと思われます。一方、欧米では、他の分野と同様に堂々とした研究発表が多数行われており、現在ではわが国より進んだ状態あると思われます。最近、わが国の専門医指導書に多分推奨のためと思いますが、欧米製の手術器具写真が載せられました。私どもは、長年この器具を使用しておりますが、実物写真を上に示します。
当院では、日本のこれまでの技術に加え、欧米の新しい知識や手術器具を導入し、より理想的な手術手技を提供出来る体制を整えております。
生活習慣病でお悩みの方に
「生活習慣病」には、日常の生活習慣により病状が影響される「高血圧症」、「高脂血症」や「糖尿病」を含みます。糖尿病分野でこれまでに無かった新しい薬「インテグリン」が広く使用可能となり、糖尿病治療がこれまでと大きく変わる可能性が出てきました。以下は、当院で経験した症例です。
特別な既在の無い58歳、男性が、今年1月中旬初診受診し、高血圧症、高脂血症、糖尿病と診断されました。その時のHbAlcは、10.2で相当状態の良くない値でした。詳細は省略しますが、初診受診時より約6ヶ月経った6月下旬のHbAlc値は、5.9とほぼ正常の上限に近い値に改善され、これまでに無いような著しい変化に驚いて居ります。本人は体が楽になったと申して居りますが、食事や運動を含む生活習慣の改善に大分努力した様です。
食事と運動がこれからも治療の基本ですが、新しい薬が加わったことにより、治療経過が今までと大きく変わる可能性を示唆する結果と思われます。